
2025年10月12日~13日にかけて開催された「第33回日本山岳耐久レース」(通称ハセツネ)に参加してきました。
練習はたいしてせず、遅くてもゴールできればいいという考えで参加しています。
しかし今回は通算7回目の完走を目指しましたが、自身2回目のリタイアとなってしまいました。
ハセツネ:レース前日からレース開始まで
ハセツネへの出発前日のトラブル
レースは10月12日スタートですが、私は福岡からの参加のため前泊で11日に出発しました。
その前日の夜に準備をしている時、GPS腕時計のガーミンを充電すると充電がされません。
もともと最近充電の調子が悪くて、差込みを何回か差し替えることを繰り返すと、充電を開始するという状態だったのですが、全く反応しなくなってしまいました。
バッテリーの残量は約半分で「よりによってこのタイミングか!」と思いました。
翌日の飛行機は昼過ぎの出発だったので、その日は朝から博多にあるヨドバシカメラの中にある、石井スポーツに電話して、充電ケーブルだけ売ってるか確認しました。
すると、しばらく確認された後、ヨドバシカメラの時計コーナーに確認したほうがいいと言われ、そこの電話番号も教えて頂きました。
ヨドバシカメラに電話すると、充電ケーブルだけでも販売しているとのことでした。
早めに家を出て、ヨドバシカメラの時計コーナーに行きました。
事情を説明して展示品のケーブルを私の時計につけてみると、すぐに充電が始まりました。
原因が充電ケーブルであったことがわかり、すぐに購入して空港に向かいました。
東京の気温が低かった

羽田行きの飛行機は少し出発が遅延したものの無事到着しました。
宿泊するホテルは福生市の福生駅近くの東横インですが、羽田から2時間くらいかかります。
しかし、翌日のレース会場には30分程度で行けます。
到着は17時過ぎでしたが、外は薄暗く雨が少し降っていました。
そして表示されている気温はなんと15℃、福岡は30℃近かったのに半分くらいの気温でした。
でもホテルは駅を出てすぐだったので、傘の必要もなく、近くに飲食店や大きい西友もあったので翌日に備えるには便利な立地でした。
ハセツネ当日は熟睡できず、身体もだるく、超ローテンション
就寝は私にしては早く、1時過ぎにはベットにはいりましたが、室内の温度調整が難しくなかなか寝付けませんでした。
布団をかぶらなければ少し寒いけど、かぶると暑いという状態です。
しかし風邪はひきたくないので、我慢して布団をかぶって寝たのですが、汗をかいて布団をどけて身体が冷えて目が覚めるということを繰り返しました。
そのため熟睡できず、朝起きた時にはものすごく眠く頭がボーッとしてしまっていました。
また身体を冷やしてしまった上に、枕もあわなかったようで、全身、特に腰がだるく、すぐに起き上がれませんでした。
そういったことで、かなりの超ローテンションでレースを迎えることになりました。
受付会場からスタート地点まで

今回のレースから会場がフレア五日市という場所に変更になりました。
JR武蔵五日市駅のロータリー横なので駅からすぐでかなり便利になりました。
また、電車内から会場が見えた時は、腰はしんどいながらもテンションはあがりました。
フィニッシュゲートをくぐって会場受付を行います。
会場内は展示ブースや更衣テントがあり、それ以外の所で食事やレースの準備を各々しています。
今回、レース会場の変更と共に良かったのは、荷物を預ける場所も出来たことです。
毎回1番不満だった点が改善されました。
その代わりスタート地点までの移動距離が長くなりましたが、全然今回のほうが良かったです。
会場からスタート地点まで800mほどとアナウンスされていました。
しかしスタート地点までの途中にもトイレがあったのも良かったです。
私は去年のレースのタイムがかなり遅かったこともあり、最後尾のFブロックでしたがここが1番会場から近い並ぶ場所でもありました。
ハセツネ:スタートからリタイアまで

いよいよスタートとなりました。
天気は曇りで気温もそれほど高くなかったですが、腰を中心としただるさはそのままです。
スタートの合図から3分ほどでスタートラインを超えることができました。
しばらく行くと下りになりますが、腰の状態のこともありいつも以上にゆっくり走ります。
そして渋滞に巻き込まれます。
渋滞は予定通りなのですが、1つ誤算がありました。
それは、自分が思っていた以上に後方にいたということです。
例年より渋滞の進行が遅いなと感じながら、1時間経過した時点で進んだ距離3.6 Kmほどでした。
今まで参加してきた中で1時間で4Kmいかなかったことはおそらく初めてでした。
ハセツネの完走目標の最低限の目安は71.5 Kmを24時間なので1時間で3km以上、1km20分以内になります。
前半は貯金を作りたいのですが、このペースではほとんど貯金が作れません。
「やばいなー」と思いながらも何も出来ないので流れに身を任せます。
入山峠~醍醐丸


入山峠まで約2時間かかり、ゆっくりめで想定していた1時間40分を大幅にオーバーしました。
そこから今回はコースが変更となりロードの下りとなっていました。
ここは走れるので「時間の貯金ができる?」と思いましたが、結構下りが長かったです。
そして後から知りましたが、ここの距離の分で2~3kmトータルの距離も長くなっていたようです。
ですので、結果として貯金もそれほど出来てなかったということになりました。
前半の難所である醍醐丸への途中で暗くなってきたので、ヘッドライトを使い始めました。
いつもは醍醐丸に到着して以降にヘッドライトを装着してましたが、ここでもペースが遅いというのを感じました。
実際、登りでかなり腰にダメージがあり、歩き方も悪かったのでふくらはぎの張りも感じました。
浅間峠~西原峠
醍醐丸からは、腰の具合を見ながら時々立ち止まって休憩をするようになりました。
そして第1関門の浅間峠に到着、長めに休憩してストレッチをします。
補給食としてレース前の直近で試したワラビートを食べましたが、おいしかったです。
今回のレースで何度か口にしましたが、その後に吐き気が来るとかということはなかったです。
今後のレースでも使用する可能性は大きくなりました。
少し腰はましになったものの、雨が降り出し、風も少し出てきたのでアームカバーをつけました。
20時半ごろ出発、しかし出発すると暑くなってきてすぐにアームカバーは下ろしました。
結局今回のレースで少し寒さを感じたのはこの時だけで、気温はそれほど下がらなかったです。
最初の登りはしばらく普通に進めましたが、やはり腰の調子はすぐに悪くなってきます。
緩やかな下りでも走れなかったです。
それに加えて眠気が襲ってきます。
時間的には全然遅くないのに、朝まで熟睡できなかった影響です。
今回のレースでは過去にないほど、つまづいたり、滑ったりすることが多く、睡眠不足で集中力がなかったような気がします。
そしてさらに途中でフラスクが空になってしまいました。
今回は、左右のフラスクに経口補水液とパラチノースを水で溶かした物を各500mlと、ハイドレーションに水1.5Lの合計2.5Lで出発していました。
気温があまり下がらなかったことで、かなり喉が渇いたのだと思います。
ハイドレーションの残りはわかりませんが、西原峠まで行ってそこで確認して、もし水の残量が500mlを切っていたらリタイアを検討しようかなと思っていました。
しかし、西原峠に到着してハイドレーションを確認すると、まだ1Lほど残っていました。
三頭山~月夜見

西原峠でも腰のダメージは強まるばかりで、眠気にも襲われ、リタイアも頭によぎりました。
しかし、ここでリタイアしても1時間ほど下山はしないといけないので、それならば三頭山まで行って、そこからの下り基調のコースに望みをかけようと思いました。
時間は24時前で、スタッフの方が「第2関門の月夜見の制限時間まで約4時間です」と言われていたので、ハイドレーションを確認してすぐに出発しました。
しかし足取りは重かったです。
特に、三頭山への登りはかなりふらふらな状態でした。
何度も登っているのに、「こんなにきつかったっけ?」と思うほどでした。
なんとか山頂に到着するも、腰のダメージで動けず30分近く休憩。
そして、ここからの下り基調のコースに望みを託して出発。
しかし厳しかったです。
緩やかな下りでも、息が詰まるような感じになり休憩をいれます。
すると1kmに20分以上かかってばかりで、時間の貯金がなくなってしまいました。
普通の下りでキロ20分以上が何度かあった時点で「今回はあきらめよう」と思いました。
第2関門の月夜見には制限時間の10分前くらいに到着して、リタイアを申告しました。
特に寒いこともないので、テントの外で制限時間で関門が閉じられるのを見ていました。
しかし、残り10秒前に通過とか劇的なことは起こらず、静かに閉じられました。
リタイア後

しばらくすると、リタイアした人たちにバスに乗るように言われました。
10分ほどで広い駐車場にような場所に到着し下ろされました。
ここで会場まで戻るバスに乗り換えるようです。
すでに先客の人もいて、テントで待機するように言われました。
テント内には、スティックのココアなどとポットがあり自由に飲めるようにしてありました。
しばらくして、バスに乗る順番がきて乗り込みましたが、ここからは記憶がありません。
バスの席に座るとすぐに寝てしまったようで、出発したのも気づかず、目が覚めた時は外は明るくなっており会場の近くまできていました。
会場到着時間ははっきりと覚えてませんが、6時過ぎくらいだったかな?
こうして今年のハセツネは終了しました。
預けていた荷物を取りに行って、更衣室で着替えながら「この後どうしよう?」と考えてました。
この日から群馬県に旅行して2泊する予定で、今日は高崎市に宿泊する予定でした。
しかし「今から行ってもホテルで寝れないし…」と思いながらも、駅が近いのでとりあえず高崎まで行ってみることにしました。
次に続きます。


